2022/06/03 11:42

この前、またもや珍しい楽器の修理をした。
 
 この楽器は、「コーン」と言うメーカーの、「30M」である。
 「30M」がテナーサックス、同時期のアルトサックスを「26M」と呼ばれている。
 このモデルは、「コーン」の中ではもっともポピュラーな型の「6M」、「10M」と平行して作られたカスタム
モデルのようです。
 この楽器の特徴は、今日までのあらゆるメーカーのサックスで見たことも、また、これからも見ることも
無いだろうと思われる機構がついてます。「Permadjust Action」と呼ばれている物がついています。
 これは、各キーにバランス調整の為の調整できるネジと、それとは別に、キーの高さを調整するための
ネジがついているのです。この事については、明日詳しく話をいます。
 そして、サイドキーと呼ばれる部分の手があたる部分がすべて、「シルバーインレイ」と呼ばれてますが
銀製なのです。だから、手触りも良く、見た目にもそこの部分が銀色なので、高級感があります。
 これは、人から聞いた話ですが、コーンの26M,30Mを「楽器のロールス・ロイス」と呼ばれて
いたそうです。当時かなりの高額の商品だったようです。

 でも、この調整が、楽なところもあるのですが、面倒くさいところもありまして・・・