2022/06/05 10:50
これは、あるサックスを修理していたときの出来事です。
あるサックスのタンポ交換を頼まれて、キーを分解して、いざ、タンポを取ろうと思ったのですがなかなか取れません。
ふつう、タンポの裏に、シェラックと呼ばれるノリのようなものを温めて溶かし、キーのカップにつけるのです。だから、温めればそのノリが溶けて外れるはずなのですが、これは温めても取れないのです。
サックス等の金属の楽器は、ほとんど真鍮で出来ています。そのままですと、錆びますので「ラッカー」を表面に薄く塗って、腐食を防いでいます。
ラッカーは、ある温度以上になると、こげて黒くなります。バーナーの火、1000度くらいの炎であぶるのですが、ある時間以上にあぶるとこげてしまい、見た目が悪くなります。
だから、ある時間以上にあぶっても取れない場合は、「これは、何かあるな」と思えるのです。
最初のときは、それを知らずに、火であぶって、カップを狐色に焦がしたことがありました。
それはそれはお客さんにも怒られるし、社長にも怒られるし、その失敗はそれ以降無くなりました。
職人さんは、だれでもそうらしいのですが、失敗を重ねて、経験を積み、上手になっていくと師匠がおっしゃられていました。師匠もそうだったようです。
ラッカーは、ある温度以上になると、こげて黒くなります。バーナーの火、1000度くらいの炎であぶるのですが、ある時間以上にあぶるとこげてしまい、見た目が悪くなります。
だから、ある時間以上にあぶっても取れない場合は、「これは、何かあるな」と思えるのです。
熱であぶっても取れないため、ドライバーでこじ開けて見ると、接着剤を入れていたのでした。これは、素人さんがしたのだと思います。
単に接着しただけなので、調整は出来てなく、隙間がありました。最初のときは、それを知らずに、火であぶって、カップを狐色に焦がしたことがありました。
それはそれはお客さんにも怒られるし、社長にも怒られるし、その失敗はそれ以降無くなりました。
職人さんは、だれでもそうらしいのですが、失敗を重ねて、経験を積み、上手になっていくと師匠がおっしゃられていました。師匠もそうだったようです。