2022/06/13 12:18

この間、セルマーのバランスアクションの修理をしました。
 この楽器は、シリアル番号から推測すると、1938年製造です。
 だから、今と比べて、便利な部品が付いていません。例えば、キーを押さえつけるところがあるのですが、今の楽器はネジで簡単に調整が可能なのですが、この楽器などは、コルクをつけて調整をします。
 ですから、あたり前の話ですが一度削ったら元に戻すことが出来ません。削りすぎたらそれをはがして、また新しい物と交換をします。となると時間がかかるので、慎重にします。
 また、その押さえつけるキーにもタンポがついています。本当に微妙な話ですが、タンポをきちんと合わしていても、その横のキーを上から押さえつけている為に、少し押さえつけている方が浮いてしまいます。もちろんコルクが厚すぎても、ふさがりませんから。

 そのあたりにとても神経を使って調整をします。